
丸々三年間お世話になったプロジェクト
IT業界に転職して1年ちょいの期間は、運用系の仕事などそこまでITの根幹っぽくない(自分ではそう思ってる)プロジェクトでしたが、今回紹介する仕事はネットワーク構築・設計まで経験させてもらった貴重な現場でした。
とにかく色々と経験できたので、まずは箇条書きで整理します。
- ネットワーク機器の設定変更(ルーター、スイッチ)
- 設定変更手順書の作成と現地作業
- 機器の老朽取替によるネットワークの設計
大きく3つに分けて説明してきます!
ネットワーク機器の設定変更(ルーター、スイッチ)
自分としてはやはり実際に設定を変更する、変更する内容を考えるがやりたい仕事でした。
他の人が作ったネットワークを維持、運用するだけでは、自分で作り上げられることは難しいと感じてました。
この現場では、基本的には他の人が作って実際に運用しているネットワークに対して、設定変更を加えていくのがメインの仕事でした。
それでも、現状がどういう設定で動いているのかを知らなければ設定変更することはできないので、先輩メンバーに既存の設定についていろいろと教えてもらい、新しい設定を考え、実際に検証していました。
時間に追われている現場ではなかったので、細かくレクチャーいただきかなりネットワークに関する知識を深めることができ、非常にありがたかったです。
検証で実際につまづくことも多々あり、何故ダメなのか?これをやってみたらどうか?この経験がめちゃくちゃ大事だと思ってましたので、楽しささえありました。
同僚と頭抱えて遅くまで検証して、ちょっと飲んで帰る、非常に有意義な時間でしたw
設定変更手順書の作成と現地作業
こちらも良い経験でした。
現地作業者向けの手順書の自分で作り、他の人に現地作業をお願いする、あるいは自分が実際に現地に行って操作しました。
検証をしていない人や手順書を作っていない人でも間違えることなく作業ができる手順書を作れと言われて叩き込まれてきました。
同時にスケジューリングも自分で行ってました。
作業の1ステップずつ記述し、設定変更した際のチェックポイントを盛り込み(値が変わったことの確認、何か状態が変わったことの確認など)、設定順序など考慮し、時にはリストのような資料を用意していく。
現地の方への説明もしていたので、自分もしっかりと内容を把握するよう努めていました。
この経験は、その後、どの現場に行っても活きる経験でしたので、とても貴重な経験となってます。
機器の老朽取替によるネットワークの設計
ネットワーク機器とかサーバーもそうかと思いますが、だいたい5年経過すると老朽取替の話が出てくると思います。
今時はクラウドサービスで環境構築しているプロジェクトが増えてきているので、機器の老朽化は気にしなくて良い事だと思いますが、この現場は物理機器だけで構築されていました。
使っていて急に停止することも有り得るので、ハードの問題も考慮する必要がありました。
その仕事はあちこちに支社があって、その支社内のネットワークも作ってあったので、それらの機器交換対応をすることがありました。
数十台いっぺんに取り換える話になったので、ネットワーク構成も若干アップデートするという話になりました。
数年運用していく中で、「こういう設定だったら助かるよね」みたいなことが蓄積されていたので、それを踏まえた構成に変えようという話でした。
この時はざっくりいうとルーティングメインから、スイッチングメインに変えよう、というのが大きな変更点でした。
ルーターが何台もある構成をやめ、ルーターは支社内で1台(冗長させて2台)として他はスイッチの役割でつないでいく。
その方がルーティングの変更をする手間が減るので良いんじゃないかという話でした。
その時の構成を考えたり、メリット、デメリットを考えたり、そういう仕事をしておりました。
お客さんの理想に近い構成にするにはどういう設計が良いのか?それを考えるのはかなり知識が必要でしたので、先輩に色々質問しながら進めていました。
設計が自分でできるようになるのがやはりネットワークの仕事の頂点だと思ってましたので、その頂点を少し経験できたのかなと思っております。
3年後、ネットワークを去ることに
ここまででネットワーク機器に関する経験はそれなりに積めたと感じていましたが、そのプロジェクトではサーバーや他のインフラ機器に触れることが全くなかったので、ネットワーク機器以外のインフラ経験を積むために別の現場に移っていくことになりました。
この先はクラウド、サーバーの分野へと進んでいくのでした。。。