前回に引き続き、志望動機を組み立てる2ステップ、例などをご紹介します。
前回記事を読んでいない方はこちらを先にどうぞ。
志望動機のステップ1 きっかけ
前記事の最後に、志望動機を組み立てる2つの要素について触れました。
1つはIT業界に興味を持ったきっかけ、もう1つは志望する会社に入社したいと感じた理由です。
ステップ1の例としてはこういった思いがあげられます。
- 何かサービスを作って人の役に立ちたい
- ネットワークという社会のインフラを支える仕事に興味がある
- 小さい頃からパソコン、機械が好きで自作パソコンを作ってしまうほどハードウェアが好き
- スマホアプリがとても好きでプログラミングを学びたい
- 歴史的な囲碁の名勝負、AlphaGo対李世ドルの戦いを見て震えた
などなど千差万別です。
私の友人や同僚はこんな思いがきっかけで、IT業界を選んだそうです。
- VBAでツールを作るのにハマった
- パソコンをいじるが好き
- サーバー構築にすごく興味があった
など、きっかけは身近なことだというのがわかるかと思います。
例え周囲の人からシステムエンジニアという仕事を聞いたとしても、もう一段階進んで「ITについて自分が気になること」を少し探すと良いと思います。
その次のステップとしてどんな会社があるのか調べてみます。
そしてその会社のどんな部分に共感し、どんな商品に魅力を感じ、どんな社風に憧れたのか語れば良いわけです。
また、IT業界はインターンを積極的に実施している会社が多いので、その会社を調べ、本当に興味が沸いてきたら一度行ってみると良いと思います!
というか、会社に入って仕事が体験できるなんて貴重な体験ですので、時間がある限り参加してください!
会社に入って、どんなオフィスで、どんな人がどんな雰囲気(騒がしいのか、和やかなのか、シーンとしてるのか、殺伐としてるのか、電話が鳴りやまないのかなど)で仕事をしているのかわかるわけです。
自分がそこで何年も働くことをイメージできるチャンスです。
気になる会社について徹底的に調べあげたら、ステップ2に移っていきます。
志望動機のステップ2 何故その会社なのか
ステップ1を少し考えたところで、ステップ2に進んでみましょう。
ここで具体的な会社は挙げられませんので、架空の会社を作ってみます。
ガッポリコーポレーション
従業員数:100人
設立:2005年
資本金:80,000,000円
主な事業:システム開発(ツール、基幹システム、コミュニケーションアプリなど)、SES事業
本社:東京都品川区
こんな感じだとします。
この情報だけで「まぁ、なんて魅力的な会社なの!」とはなりません。
実際に会社見学やインターンに行くことで色んな情報が手に入ります。
思いつく限り書いてみます。
・品川駅から徒歩7分くらいかな(通いやすいな)
・受付に綺麗な女性がいた(お客さんに良い印象を与えたいという会社の姿勢かな?)
・ウォーターサーバーがあった(来訪者へのサービスかな)
・応接室がキレイで、とても細かく事業説明してくれた(清潔感があって良い雰囲気だな)
・事業説明の中で言ってた「ガッポリらくらくツール」がとても使いやすそうなシステムだった
・「ガッポリらくらくツール」のことを質問したら、開発エピソードを教えてくれたり、開発したエンジニアを紹介してくれた。製作エピソードも聞けた。
・オフィスの雰囲気は落ち着いていて、騒がしくはなかった(自分が働くとしたらこういう雰囲気がいいかも)
・社員同士が楽しそうに話していた
・電話応対している社員がとても丁寧な口調だった(スマートな社員さんだ)
・営業とエンジニアが仲が良さそうだった(一体感があるな)
・結婚指輪をしてる人が割りといた(給料や時間管理などきっちりしてる会社かな)
とまぁ、キリがないのでこのくらいにしましょう(笑)
私が思い付くままに書きましたが、オフィスに行けばこういう情報が手にはいるのです。
こういった現場の情報を見聞きして、自分が良いね!と感じたことを志望動機に落とし込んでいきます。
では、上の方で挙げたステップ1のきっかけと、ガッポリコーポレーションを見学して入社したい!と感じた人をイメージして、志望動機を作ってみましょう。
「スマホアプリがとても好きでプログラミングを学びたいなと思いIT業界に興味を持つようになりました。
アプリやサービスの開発に携われる会社を探していたところ、御社に出会い、先日社内を見学させていただきました。
その時、○○さんから社内で開発したツールのエピソードを聞き、エンジニアの○○さんの経験を伺いました。
エンジニアと営業とが協力して”どうしたらもっとお客さんのためになるか”ということを突き詰めて開発をしていると聞き、とても魅力的な会社だと私は感じました。」
作ってみましたがいかがでしょうか?もっとブラッシュアップできると思いますが、たたき台としてはまずまずではないでしょうか。
大切なのは2ステップの動機をしっかり考えることです。
特にステップ2は、現場に行って自分で体感した内容を伝えると、グッと伝わる言葉で伝えられると思いますのでぜひ会社を見に行くと良いでしょう。