IT業界には実に様々な資格があります。
資格は知識量の客観的な証明となりますので、あるのと無いのとでは相手からの見られ方が変わるでしょう。
特にプロジェクトや案件を探すときに、自分が応募できる件数が多くなるはずです。
今回はシステムエンジニアにとって資格とは何か解説していきます。
プロジェクトに関する記事をご覧になりたい方がいましたら、こちらからどうぞ。
資格は必須なのか
私は文系大学出身で、事務員を経て未経験でシステムエンジニアに転職しました。
それから1年半が経とうとしていますが、私が感じてきた資格というものの価値について書いていきたいと思います。
以前の記事「システムエンジニアの種類って?」でシステムエンジニアの仕事の種類は大きく分けて2つに分けられるとお話ししました。
私は構築系のエンジニアですが、開発系にも十分当てはまるように記載していきます。
資格を取ろうとする前に・・・!
どんな資格があるのか?どの資格をとったら有利になるのか?という思いがありますが、その前に知っておいて欲しいことがあります。
とにもかくにも、どんなシステムエンジニアを目指すか考えてみましょう
ということです。
あれこれたくさん取得しても効果的ではありませんので、まずは自分が進みたいエンジニアの道(まずは開発系なのか、構築系なのか)を考えてみてください。
どんな資格をとるのも、数ヶ月の時間と受験料がかかりますので、絞って取得するのがベターです。
「色んな資格がある方が相手に良く見られるのでは?」と思う方がいると思いますが、正直言いますと、資格コレクターになっては意味がありません。
自分が進む道の資格を総なめにしても良いですが、実務経験が数年あれば、資格はもはや意味がありません。
2人のシステムエンジニアをイメージ
実際に下記の状況をイメージしてみてください。
あなたが面接官で、ある2人のシステムエンジニアが採用面接に来ています。
あなたが募集している人材は、ネットワークに関する知識がある人だと嬉しいなという設定です。
シカク トルゾウ君 | 資格:ITパスポート、応用情報技術者、HTML5プロフェッショナル認定資格、VBAエキスパート、オラクルマスター、CCNA Routing and Switching PR:興味がある分野の勉強、研究をするのが好きでいくつもの資格を取得してきました。今後はさらに興味がある分野を探してチャレンジしていきたいと考えています。 |
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ココロザシ アルヨさん | 資格:CCENT、ネットワークスペシャリスト PR:ネットワークエンジニアとしての道を極めていきたいと考え、CCNAおよびネットワークスペシャリストを取得しました。今後はネットワークに関するプロジェクトに参入してレベルアップしていきたいと考えています。 |
あなた(面接官の気持ちで)ならどちらの人を採用したいと感じるでしょうか?
面接官ならほとんどの方がココロザシ アルヨさんを選ぶはずです。
もちろんシカク トルゾウ君を採用して誤っているわけではありません。
しかし、なりたいエンジニアをイメージできて、それに向けて進んでいるココロザシ アルヨさんの方が目標が定まっていますし、動機がしっかりしています。
あなたはどちらをエンジニアになるか
自分がやりたい!という仕事を早く手にするために、まずはどんなシステムエンジニアを目指していきたいのか考えてみましょう。
それが絞れたら、その道で関連する資格をピックアップし必要な資格を取得をしていく。
色々やることは無駄ではないですが、効率的に目標を目指す方が良いと私は考えていますので、ぜひ参考にしてみてください。
なりたいエンジニアをイメージするにはどうしたら良いのか?
以前書いた記事「システムエンジニアの種類って?」で大きく分けて開発系と構築系のエンジニアがあるとご紹介していますので、こちらを参考にして見てください。
「システムエンジニアになる人が最初に考えるべき資格」前編に続きます。