ベンダー資格のCCNPとは?

ネットワーク系のシステムエンジニアを目指す方なら一度は取得を考えるCCNP。

私も2017年8月にCCNAを取得して次はCCNP?と社内メンバーに次々言われるほど、CCNAの次に目指すべき資格として今の日本で認知されています。

しかし、

CCNAを取った方ならわかる、あの独特な難易度。

内容の細かさと深さで言えば、

ネットワーク系に進もうとしている人が取る資格ではなく、

既にネットワークに関する仕事を最低1年以上している人が取るような資格です。

ネットワーク系の仕事、例えばネットワークの運用(主にCisco機器を使って)やネットワーク構築などの仕事を経験して、ネットワーク基礎知識プラス実務経験がある人向けの資格です。

とてもじゃないけど、これからネットワークを学ぼうとする時期の人が受ける資格じゃありません。

過去の記事でCCNAの取得について書いた記事がありますが、異質の難易度であると書きました。

ネットワーク系に進むSEが必ず取るべきCCNAの勉強法

では、ネットワーク系の仕事に携わってる人で、「ネットワーク系の資格をとりたい」って思っている方はどんな資格をとるのが良いのでしょうか?

私は2018年の春からネットワーク構築の仕事をさせてもらっていて、CCNPの取得を考えましたが下記の理由で別の資格をとろうと決意しましたので、これからCCNPをとろうか悩んでいる方の参考になればと思います。

取得を躊躇う理由1 受験料が異常に高い

まずはその驚くべき受験料です。

CCNPという資格は、3つの試験を受けて合格することで得られる資格です。

もう少し突っ込んで説明しますと、CCNPといっても8つの試験コースがあります。

それぞれ合格すべき試験が変わってきます。

CCNP Routing and Switching 3科目
CCNP Security 4科目
CCNP Collaboration 4科目
CCNP Data Center 4科目
CCNP Wireless 4科目
CCNP Service Provider 4科目
CCNP Cloud 4科目
CCDP:ネットワークデザイン 3科目

ここでは王道のRouting and Switchingについて書いていきます。

Ciscoが設定している試験番号を元に説明すると、

300-101J ROUTE 38,880円(税込)
300-115J SWITCH 38,880円(税込)
300-135J TSHOOT 38,880円(税込)

※料金は2018年10月わたなべ調べ 予告なく値上げすることもあります

という3つの試験をクリアして初めてCCNPを名乗ることができます。

3科目の合計が116,640円ですよ?

ちょっと高すぎやしませんか?

まずはこの料金設定に疑問を持ってしまいます。

問題は、そこまでして取る価値があるのか?です。

それについては、引き続き書いていきます。

取得を躊躇う理由2 合格するのが難しい

CCNAを受験して感じましたが、合格ラインが8割ってのが地味に辛いですね。

正確には8割強くらいで、試験によって83%とか81%くらいになってて、正直整理できません。公式サイトにも載っていないし。

一般的なLAN、WAN、ネットワーク知識だけじゃなく、Cisco機器の仕様についても出題されます。

Cisco機器関連の問題について学ぶのが大変で(Ciscoで働くとかCisco機器を普段から触ってるとかしないと)、普段機器を触らなければわからないような問題も出題されます。

実際に、公式サイトでは下記のような説明もあります。

Routing and Switching 認定は、3 年以上の実務経験を持ち、さらにスキルを磨いて複雑なネットワーク ソリューションを独力で担当することを目指すネットワーキング技術者に適しています。

ですので、ネットワークにどっぷり浸かってる人が取るような資格です。

次の問題は、ネットワークに3年どっぷり浸かったのに、なお資格をとるべきか?です。

取得を躊躇う理由3 どっぷり3年実務を経験してなお資格がいるのか

私の今いる現場はどっぷりネットワークの仕事をしていて、数年働いている人もいます。

その人たちがCCNPを取っているかというとNoです。

とりません、資格など。

なぜなら、3年も実務経験があればその経験だけでそれなりに評価してもらえるからです。

中にはのほほん3年やる人がいるかもですが、ネットワーク機器を普段触って保守したり、ログ解析したり、お客さんのルーター設定したり、設計したりすれば「今更CCNP?」という感じです。

会社からの業務命令であったり、他社との関係上必要とされなければ、取得する必要はないように思えてきます。

CCNAは確かにネットワーク基礎を学ぶのにちょうど良い内容で、これからネットワーク系の仕事に進もうとしている人にとって、それ関連の仕事につきやすくなるのは間違いないです。

ですが、実務3年もすれば、さらに別に資格を取らなくても「経験」という強い財産がありますので、資格は必須ではなくなってきます。

自分のやってきたことが説明できれば、どれほどの知見を持っているかわかりますから、資格というバッジを増やす必要はないでしょう。

取得を躊躇う理由4 それでも資格をとるならネスペ

それでも日本で働いている人で何かしらネットワーク系の資格を考えるなら、ネットワークスペシャリスト一択だと思います。

ただ、ネスぺは年に1回しか受験する機会がないのが残念な点です。

ですが、内容的にも社会的にも取る価値のある資格だと思います。

私のいる現場でもCisco系の資格をとる人はおらず、みんなネスペを目指しています。

日本の中での認知度も高く、肩書きとしても申し分ない資格ですので、「ネットワークのことを一通り学んだ証」として目指して良いかと思います。

しかも、料金はたったの5,700円です。CCNP11万円ってなんなんでしょう?

ネスペの合格率はCCNPと同じくらいで10%〜20%と言われております。

同じくらいの難易度ならネスペを取るほうが良いのではないでしょうか?

毎年10月に開催しているので、2018年はもう締め切られてしまいましたが、私は来年の10月に挑戦しようと思っています。

その勉強方法などについてもおいおいアップしたいと思います。

まとめ

CCNPを取る道のりは険しいので、必要に迫られていなければネットワークスペシャリストをお勧めいたします。

さらに上のCCIEはもっと値段も難易度も上がりますので、Ciscoと共に歩むことを決めた人のみが取得する資格ではないのでしょうか・・・

20数万円なんて払ってられませんから。。。

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