前回の記事でお話しした、会社選びの3ステップについて詳しく書いていきたいと思います。

前回記事を読んでいない方はこちらからどうぞ。

IT業界に進む時の会社選びの方法、基準は?

ステップ1から3について解説していきますが、最後に実例を挙げますのでぜひ最後まで読み進めてみてください。

ステップ1と2はIT業界に関係なく就職しようとしているすべてに当てはまる内容になっています。

ステップ1 自己分析の方法は?

自己分析をする方法はたくさんある。

毎年就活の時期になればいろんな本が店頭に並びますが、買う本はこれ以外あり得ません。

絶対内定シリーズはいろんな種類がありますが、「絶対内定20xx」というメインのやつだけで十分です。

この本は冒頭、こんな言葉が書いてあります。

これは就職活動の本質を突いた質問であり、自分に問い続ける言葉です。

私が持っているのは絶対内定2010で、大学を卒業して初めて社会人になる時この本を読みました。

そこから数年が経って転職活動をする時、この本を再び開いて転職活動に臨みました。

就職は、しっかりと自分を見つめ自分が大切にしていきたいことを見つけることが大切です。

この本のワークシート全てをやると1、2ヶ月はかかってしまいますが、非常に重要なワークですのでぜひチャレンジして欲しいです。

絶対内定を読んで自己分析をすると、自分がどんなことに重きを置いているかがわかり、自分が大切にしていきたい軸がわかります。

仕事という枠にとらわれず、人生に何を求めるかということにフォーカスし、仕事を手段として考えることができます。

そして何を実現したくて、会社に何を求めるのかがはっきりしてきます。

それを把握した上で会社探しというステップに進むことが大切です。

ステップ2 自分の求める会社探し

ステップ1で自分の探求ができたら、次のステップ2です。

会社を探す方法ですが、いくつかのアプローチがあります。

  • 友人が働いている会社
  • CMで見た会社
  • 求人サイトで見つけた会社
  • 街中で看板を見た会社

などなどありますが、具体的に気になる会社があったらまずはその会社のホームページを見るのが良いです。

求人サイトは世の中にたくさんあるので、自分の気になる会社が求人サイトで募集していないこともあるので、直接検索して会社を調べてみます。

次に探すのは、ステップ1で見つけた自分が大切にしたい条件を満たした会社です。

自分が実現したいことを叶えられそうな会社、ライフスタイルを実現できそうな会社を探します。

どれだけお金が必要で、どこで働いて、どんな仕事なのか。

また、どんな仲間と仕事をしたいのか、どんな考えをもった社長がいる会社が良いのか。

自分が求める条件はたくさんあると思いますが、求人サイトなどでキーワード検索をしてみると良いです。

条件や仕事内容を選択して絞るでも構いません。

ざっくりと良さそう会社を探すことなどしないで、自分が求める条件でまずは探してみます。

当然のことながら、絞り過ぎると選択肢は減りますが、結果として出てきた会社をじっくり調べてみます。

いくつかある条件の中でも「これだけは譲れない」という条件があれば、それだけで絞って探す方が候補となる会社は多いでしょう。

ステップ3 社員に会う

ステップ2でいくつかの会社が候補となると思いますので、その会社の説明会があれば参加し、なければ直接問い合わせが良いですね。

なんとしても社員の人と話せるチャンスを掴んでください。

システムエンジニアの働き方は3つあると過去の記事で書かせていただきましたが、SEの仕事は自社開発に携わるか他社プロジェクトに派遣するか2つに別れます。(フリーランスはここでは除外します)

IT関連の会社ではどれくらいの割合で自社開発、プロジェクト派遣を行っているか見えにくく、自分がどちらで働くのかイメージするために社員に話を聞きに行くのが良いでしょう。

また、自社開発ならどんな言語を使ってどんなシステムを開発しているか聞くことで、自分がその言語に興味があるか事前に知ることもできます。

プロジェクト派遣をメイン事業としている会社の場合、どんなプロジェクトに派遣しているか、エンジニアが希望するプロジェクトに派遣しているのか聞くことも重要です。

会社によっては会社主導で派遣プロジェクトが決まることがあるので、その場合、あなたの学びたい分野への派遣を行っているか確認することも必要でしょう。

以上のことから、直接社員と話して会社の生の情報を仕入れないで選考に申し込むことはしません。

活字、ホームページの情報だけで得た”志望動機”では相手に響きません。絶対にです。

また、あなた自身の情熱も燃えません。

生情熱無しに履歴書になんて書こうが、面接でうまくしゃべろうが伝わりません。

しかし、前情報としてその会社に興味を持ち、生の情報を聞いてさらに入社したくなった気持ちというのは、相手に伝わります。

「この人、本当にうちで働きたいんだな。」って。

その思いを伝えて不採用なら「その会社と縁が無かった。」「合わないと判断された。」と諦めがつくというものです。

実例!3ステップで臨んだ転職活動

ここからは私の実例でご紹介したいと思います。

私は絶対内定2010を活用して過去に就職活動していたので、ワークシートは保管してありました。

追加で、社会人になってから辛かったこと、工夫したこと、最も大変だったこと、困難を乗り越えた経験、身につけたスキルを整理し、伝えられるようにしました。

過去に、ワークシートを通して「人に必要とされたい」という核があることに気づいたので、それが叶うだろう仕事を探して病院という職場を選びました。

しかし、数年が経ち「もっと専門的なスキルを身につけて世の中に必要とされたい」と思うようになり、事務員をやめてシステムエンジニアを目指すことを決意。

また、私が叶えたい条件としては下記の通りです。

  • 自宅から通えること(転勤なし、出張可)
  • 給料はそこまで高くなくでも今後伸びそうな会社
  • 社員が100人以下で小さな会社
  • 社長と話せる会社
  • 未経験でもSEを目指せる会社
  • 社員がイキイキしている会社

これらの条件で会社を探した結果10社もありませんでしたので、それぞれの会社の説明会や人事と話せる機会を持ち、生の情報を収集。

特に上記の条件を満たしているか確認しました。

そして今私が所属している会社が条件を満たしたので、選考に応募、実際に社員から聞いた情報で「エンジニアの成長を大切にしている」とのことだったのでそこに共感し、ぜひチャレンジさせて欲しいと熱意を伝え、面接時に即採用と回答をいただきました。

入念に調べてから入社したので「こんなはずじゃ無かった」ということはなく、とても満足しています。

まとめ

具体例にイメージできましたでしょうか?

どんな求人があるか調べることからはじめがちですが、兎にも角にも自己分析からです。

自己分析をして自分の軸を探すことと、生の情報を仕入れることがポイントになりますのでじっくり自分に向き合ってみてください。

もし、もっと詳しく知りたいという方がいましたら、プロフィールページのコメント欄からメッセージいただけたらと思います。