システムエンジニア(SE)がきつい仕事を言われ久しいですが、2019年になってもその様子は変わらないのでしょうか?

私はSEへ転職して2年ちょっとが経ちましたが、まだ「SEがきつい仕事」とは感じていません。

ですが「SEがきつい仕事」と感じているSEが多いのも事実です。

この業界に入って色んなSEを見てきましたが「SEがきつい仕事」になっている人とそうじゃない人の差が私なりにわかってきたので、今日はその差は何か書いてきたいと思います。

ちょっと待って!そもそも”SE”って

IT業界にこれから入ろうか考えている人は、そもそもシステムエンジニア(SE) の仕事内容を理解してからじゃないとうまく進めませんので、軽く触れておきましょう。

私の以前の記事でも書きましたが、IT業界内で呼ばれるシステムエンジニア(SE)とは「お客さんの要望をヒアリングしてシステムの要件定義、設計、テストを行い納品する人」を指します。

もし、ソフトウェア作りやIT技術を使ったサービス作り、AI技術作り、ホームページ作りなど色んなIT系仕事を束ねて「システムエンジニア(SE)」と思っている方は、まずはSEという言葉のしっかりした意味を捉えていきましょう。

システムエンジニア(SE)とは 仕事内容の種類が多いのをご存知ですか?

SEについて解説している本職の人は、SEを「お客さんの要望をヒアリングしてシステムの要件定義、設計、テストを行い納品する人」として説明していると思います。

しかし、IT業界について説明している人は色んなIT系の仕事をひっくるめて広い意味でSEと呼んでたりしますので、内容を見極めないといけませんので、ご注意ください。

このサイトでは広い意味でのSEの仕事を伝えていますので、この記事もIT関連全般としてのSEのきつい、きつくないを解説していきます。

また、これからSEになろうと考えている方目線で書いていきますので、社会人にこれからなる方、未経験でSEに転職を考えている方目線で書いていきます。

本題 きついSEときつくないSEの差

広い意味でSEの仕事が多岐に渡るのはなんとなくわかっていただけたかと思いますが、では仕事がきついと感じるSEときついと感じないSE(私)の差について少しずつ書いていきます。

多くの場合、”きつい”というラインを超えるか超えないかは勤労時間、拘束時間の長さが影響していると私は考えています。

概ね定時で仕事を終えて帰る人と、毎日2時間残業して帰る人とでは体への負担が違いますよね。

やっている仕事内容が難しくて、素早くそれを解決しなきゃいけないという場合もストレスフルな仕事という風に感じますね。

その場合は自分のスキルが足りてないか人の手で頑張るという仕事スタイルになっているので、スキルを補ったり、何かしらのツールや仕組みでやる仕事へ転換することで解決していくことができるんじゃないかと思います。

問題はやはり、難易度はそこまでじゃないけど次から次へとやることが降り注いで終わりが見えない、自分を含め全然帰れるような雰囲気じゃない仕事かなと思います。

その場合のきつさを解決する方法を考えてみました。

“雇われ方”による違い

メンバー全員が同じプロジェクトにいても、どの会社に所属して仕事をするかによって差が出ることがあります。

A社がプロジェクトを発足させ、あるミッションを遂行していたとして、途中で忙しくなったから増員しようと思っても自社メンバーで補えず、他社から派遣してもらって一緒に仕事をすることがあります。

その場合、自社メンバーはプロジェクトの中心メンバーですので、ミッションがしっかり進捗しているか、ミスがないかなどの最終確認はしなければなりません。

ですが、他社から来たメンバーに対しては契約方法によって何を任せるのか変わります。

派遣されて数年という長い年月が経っていたら責任も仕事量も増えていくとは思いますが、1、2年ではそこまで重要な作業を任されることは多くありません。

その仕事内容はどう決まるのかというと「他社」に当たる会社の営業の方によるということになります。

仮にあなたがB社に就職して派遣エンジニアとして働くことになった場合、先ほどのA社とどのような仕事をやるのかはA社とのすり合わせになります。

しっかりした会社であれば、その時に稼働時間(平たく言えば労働時間)も事前にヒアリングして、本人の残業が多すぎないか確認をします。

よくある話だと、月に140時間〜180時間の範囲で仕事しようね、という契約が多いので、1日9時間で20日働いて180時間以内、ということになります。

もともと7.5時間、8時間が基本労働時間になると思うので、平均して1時間〜1時間半程度の残業の範囲で仕事を対応していくことになります。

それ以上働くことはA社も余計にお金を支払うことになるので、あまり積極的に仕事量を割り当てないと思います。

お金の都合もあるので、その時間で対応できないことは自社のメンバーに割り当てることが多いかなと思います。

ですので、労働時間的なきつさを解消する一つの方法として、派遣SEとして働くことで解決することが可能です。

当然先ほどのA社とB社に属するならどっちが給料もらえるかというと、同じスキルレベル、同じ年齢で所属することを考えるとA社に所属する場合の方が多いと言い切っても問題ないでしょう。

今の時代はまだまだ人が足りないという時代ですので、派遣SEで出向ける会社も多く、色んな会社で色んな仕事を経験して自分のレベルを上げていくことが、将来的なスキルアップを望めると私は考えています。

40代、50代になる頃には腰を据えて大きな会社で経験とマネジメントを発揮するのが良いでしょう。

社会人となる時にいきなり大手IT企業への就職を考えなくても良いと思います。

なぜなら色んな会社を渡り歩くことで、柔軟な思考、多角的なアプローチ、会社ごとの仕事の仕方・システム、新しい環境に対応するストレス耐性などなど身に付けることができます。

また、そういった経験を積んでいく上で、忙しいのにみんな帰る職場もあれば、あんましやってる感ないのに残業しまくってる職場に当たることもあります。

そういう職場を見てるとどんな原因があって帰れないのか自分なりに探せるようになります。

そうすればいざ自分が忙しい現場に行ったり、マネジメントするようになった時に解決する糸口を見つけ出せるようになるでしょう。

少し話がそれましたが

話を最初に戻しますと、まずはきつい、きつくないが気になるのでしたら派遣SEになることをオススメします、ということです。

所属する会社さえきちんと見極めれば、派遣先のプロジェクトでの仕事もイメージと乖離せずに済みます。

仮に派遣されたプロジェクトがあまりにきつかったら会社間で負担軽減の相談をしたり、退場の申し出をすれば良いのですから、一生きついままということはありません。

そしてプロジェクトを経験するにつれて「きつい環境」を自分と周囲の力で「きつくない環境」へと改善させることができるようになっていきます。

それこそが本当に必要な力ですから「きついない環境」を改善させる力をつけることて、どの現場に行っても「きつい環境」を「きつくない環境」へ良くしていけます。

そんな働き方ができたら良いのかなと思います。

うまく回している環境を経験して、うまく回ってない環境に飛び込むと自分が何をすべきか見えてくると思います!