今回は、2025年時点で、IT未経験の方がIT業界へ転職するのが可能なのかについて少し書いてみたいと思います。

下記の記事は2018年に書いた記事ですが、当時はIT未経験でもIT業界へ飛び込むことが可能でした。(実際私もそうだし)

未経験で正社員SEへ転職(後編)IT経験が無くてもなる方法

それから7年が経ち、2025年になってどう変わったか、見聞きした情報をまとめてお伝えできればと思います。

2025年現在、IT未経験でITへの転職は可能か

2017年、私は社員数が数十人規模の会社に転職することができましたが、プロジェクトに入って最初にやらせてもらった仕事は、タブレット端末のキッティングでした。

キッティングと聞くと、なんか聞こえは良いかもしれませんが、仕事内容は頭を全く使わないような仕事でした。

マニュアルが用意されていて、iPadを渡され、決まったアプリのインストール、設定を行い、決められたテスト項目を実施して、問題なければ袋に詰める、そして次のiPad。

これを7.5時間です。

え?全然ITじゃなくない?ですよね。自分でも驚きました。

自分の思い描いていた”システムエンジニア”ではなく、単純な作業者でしかありませんでした。

そこから、ヤバイヤバイこのままだとつまらない仕事しかさせてもらえない、と焦り、1年以内にLPICとCCNAを取って、何とかネットワーク系のエンジニアの一番下っぱの仕事をさせてもらえるようになりました。

ITの技術力はほんとになかったのですが、それまでの社会人経験で身に着けたコミュニケーション能力を評価してもらって、なんとかIT業界に入らせてもらったんだ、と実感しました。

それが2025年時点、どう変わったか。

今や、中途で、IT未経験で、IT業界に入ることはかなり難しいと思います。

ほぼ無理かもしれない、と考えて良いと思います。

なぜなら、数年働いたエンジニアですらプロジェクトがなかなか決まらないという状況であり、さらに経験がない人が入る隙間がないようです。

この話は、プロジェクトを探してくれている営業から聞いた話で、2025年4月から、明らかに市場の様子が変わったようなのです。

その営業は、他の営業や他社の社長さんから市場の動向を聞いていて、「今までは、4月に現場が決まらないことはなかったのに、今年は決まりきらなくて、継続して現場探しを続けているエンジニアがいる。」というのです。

特に経験が浅い人は決まりづらいようで、2,3年程度の経験者やあまりスキルの無いエンジニアは、特に顕著だそうです。

どこのプロジェクトも人件費削減の波が来ているようで、2017年は「とにかく人手が欲しい!」状況だったと思いますが、今は「使える人が欲しい!」に変わってきているみたいです。

ですので、これからIT未経験でIT業界に入って、未経験の人材を雇ってくれる会社がどれだけあるか、、、

資格取得や、何かアプリを作ったり、仮想サーバ作ってWebサイト作ってみたりしつつ、「これからエンジニアを目指したい!という人でもOK」と謳ってるようなプロジェクトに滑り込ませてもらうしかないと思います。

3年~5年は下積み時代として仕事しながらスキルアップのために勉強をして、なんとかIT業界内で仕事をこなせる人になっていく必要があると思います。

これからエンジニアになるのはどうかな?と考えている方の参考になればと思います。

私に聞いてみたいことがあればコメントお願いします!!