前回に引き続き、新人システムエンジニアが最初に目指すべき資格についてご紹介いたします。

part1の記事を読まれていない方はこちらからどうぞ。

新人システムエンジニアが取得を考えるべき資格 part1

2.CCENT(シスコ技術者認定試験)

こちらもLPICと並んで超有名な資格です。

正式名称はInterconnecting Cisco Networking Devices Part 1(100-105J)となります。

CCNA(Routing and Switching)という資格の方が有名かも知れませんが、まず目指すのはCCENTです。

この試験はネットワークに関する試験です。

ネットワーク?と言われてはイメージ沸かないと思いますが、下記のようなことを知っているか問われる試験です。

  • どうしてインターネットは繋がるのか
  • IPアドレスって何なのか
  • ルーティングとは

CCENTの知識はどんなシステムエンジニアになっても必ず必要です。

知らないで良いなんてことはあり得ません。

本当にネットワークの基礎の基礎を学ぶのに最適な内容です。

ただし、試験内容にちょっと癖があるので、しっかり理解していないと資格はとれません。

前回紹介したLPICは合格ラインが60%であるのに対して、シスコの試験は82,3%程とらなければ合格しません。

初めて学ぶ方はそれなりに時間がかかりますので、2~3ヵ月くらいはみたほうが良いです。

1ヶ月で合格した!という人もいますが、中身を理解して、しっかり頭に定着させないと現場では歯が立たないので、最短合格を目指すべきではありません。

現場に行って、「CCNAとか取ってるのにわからないの?」と言われるでしょう。

CCENTを取得できたら、できればCCNAまで取得するがベターです。

IT業界ではCCNAまで取得しているのが「当たり前」という風潮がありますので、できればCCNAまで取得する方がいいでしょう。

しかし、今後どんなシステムエンジニアになるか定まっていない場合、まずはCCENTを取得するだけで良いと思います。

その勉強期間のうちに、新たに興味が湧いて開発系に行きたい!となったら、CCNAまで取得を目指さなくて良いと思います。

開発したいものを作るために必要な、別の知識をつけていくのが良いと思います。

CCNA取得するならRouting and Switching

もしCCNAを取得される場合、目指すのはCCNA(Routing and Switching)です。

と言うのは、他にも()内がcloudとかdata baseなど複数種類があります。

Routing and Switchingを目指すのが一般的であり、内容もネットワークの基礎ですので、その他のcloudなどは除外して構いません。

CCNA(Routing and Switching)という資格の取り方は2パターンあります。

1つは、さきほど紹介したCCENT 100-105J(ICND1)と、200-105J(ICND2)という試験の2つを合格して取得する方法。

もう1つは、Cisco Certified Network Associate(200-125J)という1つの試験を合格して取得する方法です。

どちらの方法で取得しても勉強する範囲は同じですが、試験の出題方法が少し違いますので、勉強方法も変わります。

私は2つの試験を受けて取得しましたが、1つの試験を受けた友人は2回不合格になったりしています。

両方の試験を受けた人はなかなかいないと思いますが、私はICND1を取得したらICND2を勉強するのが良いと思います。

試験の受験費用は下記の通りです。(2018年5月現在)

100-105J ICND1
200-105J ICND2
それぞれ19,800円(税別)
200-125J CCNA 39,000円(税別)

このように、一発の試験にチャレンジして不合格となってしまったら、4万円が吹き飛んでしまうので試験の手応えを確認する意味でも2回に分けて受験することをおすすめします。

CCNAまで一旦取得できれば、構築系に進むとしても最低限の準備が整ったというところです。

次回、遂に3つ目の資格をご紹介します。

これは、どの現場に行っても崇められること間違いなしの資格です。

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