前回に引き続き、新人システムエンジニアが目指すべき資格について書いていきたいと思います。
前回の記事を読まれていない方はこちらを先にどうぞ。
先に申し上げておくと、前々回、前回にご紹介したLPICレベル1、CCNAは私も実際取得しましたが、今回の資格は受験したことがありません。
ですので、試験を受けた実体験を書くことはできないのですが、必死に調べた内容でご紹介いたします。申し訳ありません。
Excelに依存する人々
私がシステムエンジニアになって1年半年が経ち、今まで短期のプロジェクトも含め5つのプロジェクトを経験しました。
その中で、普段の仕事を効率化してくれたの間違いなくExcelです。
短期のプロジェクトは軽作業でしたのでExcelは使いませんでしたが、その他の3つのプロジェクトはExcelに頼りっぱなしです。
ちなみに前職の大学事務員の時代にも頻繁に使いました。
システムエンジニアとしてIT関連の資格を取得することは、専門的な知識を証明するのに大変重要です。
しかし、現場で当たり前のように使われ活躍しているのはExcelです。
その中でも、特に効率化に貢献してくれた機能が、関数とVBAです。
この2つを実務レベルで使いこなせる人は、本当にどこに行っても重宝されます。
「VBAわかるの!?救世主がきた・・・」
嘘ではなく、そう言われますよ。
何かのデータの集計、手順書の作成、プロジェクトの管理、タスク等の管理、、、ホントにExcelばかりです。
しかし、実際にはちょっと関数を使って簡略化してるくらいがほとんどで、VBAを使ったすごいツールは2回しか見たことありません。
あのツールがなかったらどんだけ手作業なんだろう、、、と思うほど便利なツールがありました。
では資格とはなにか、1つ目は実技試験も含まれるExcel表計算処理技能認定試験 1級です。
Excel表計算処理技能認定試験?
こちらの試験、選択問題の割合が低く実技がメインです。(1級は知識試験15分、実技試験90分)
教科書やブログの記事などを見るだけでは、いざ便利な表などを作るとなると難しいものです。
vlookupですら私もやっと調べずに使えるようになったくらいです。
他にも知ると便利な関数はたくさんあります。hlookup、find、subtotal、dcountなど。
これらを知ることから入り、実験的な練習をし、試験で試す。このプロセスのおかげでやっと身体に染み込ませることができます。
ここまでの説明で「じゃあExcelの勉強だけすれば良いんじゃないの?」と思われる方がいるかもしれません。
ここでポイントなのが、
Excelに触ったことがある人はたくさんいる。しかし、「触ったことがある」だけでは、どれほどExcelが使えるのか客観的にはわからない
ということ。
1、2回グラフを作ったことがある人と、関数をガンガン活用して数字を変えるだけで色んな表などが連動して変化させられる人では能力に差があります。
でも、資格がない人の技量を相手に伝えるのが難しいのです。(特に書類選考では)
そこで登場するのがExcelに関する資格ということです。
下記のリンクはExcel表計算処理技能認定試験を主催しているサーティファイという会社の公式ページです。
ビジネス能力検定サーティファイ(外部リンク)
http://vbae.odyssey-com.co.jp/about/excel_standard.html
この試験の1級レベルであれば、表計算、図表、帳票、データベースに関する問題が実技メインで出題されるようで、かなり実用的な内容のようです。
類似した試験としてMOSがありますが、こちらはOfficeの使い方、基本をマスターすることに主眼をおいているようなので、知識や実戦力を示すにはExcel表計算処理技能認定試験の方が良いという記事をいくつか拝見しました。
もう1つオススメなのが、VBAエキスパートです。
VBAエキスパート?
MOSの試験も主催しているオデッセイという会社が行っている試験です。
Excel VBA スタンダード(外部リンク)
http://vbae.odyssey-com.co.jp/about/excel_standard.html
こちらはVBAに特化した試験となっていますが、関数も出題されるようです。
難易度としてはさきほどのExcel表計算処理技能認定試験 1級かそれより難しいみたいです。
公式ページの出題範囲を見ても、VBAで使われる内容がメインですので取得すればその知識を客観的に証明できるでしょう。
試験自体は選択と穴埋めなので、パスすることだけを考えたらひょっとしたらExcel表計算処理技能認定試験よりパスしやすいかもしれません。
試験はスタンダードとベーシックがありますが、ベーシックが基礎、スタンダードが応用といった内容のようです。
まとめ
これまで3つの資格について書いてきましたが、現場で即戦力としてすぐに期待されるのはExcel関連の資格かもしれません。
Excelの機能を使いこなせず頑張って手打ちしてる、、、なんて現場もありますので、活躍できると思います。
LPICレベル1やCCNAはあると活躍できる、というよりかは、あって当たり前のような知識ですのでそれを活かしていくにはやはり実務経験が必須です。
しかし、いずれの資格も、未経験や文系、新人システムエンジニアにとっては大きな看板となるはずです!
その資格を土台にして、レベルアップして行ければと思います。
特にExcelはどんな現場でも多少使っていますので、資格の勉強で得た知識を使って貢献できると思います。