システムエンジニアとして、と言うより人として誰かと働いていく上で必要なコミュニケーション。
SEでもここ数年で「コミュ力(りょく)」が重要だと言われる人が多くなってきた中、実際の現場ではどれほど必要とされているのでしょうか?
現場歴1年半のわたなべの感想を書いていきたいと思います。
システムエンジニアにとって「コミュ力」はどこで求められるのか?
正直なところ、プログラマーとしてコーディングを主にしてほぼ社内にいるような方は、コミュ力はなくてもそこまで困らないかと思います。
とにかく専門的知識を有することが非常に求められるので、会話が多少できれば良いと言うのが実際のところだと思います。
しかし、他部門との調整や、チームメンバーとの情報共有は直接話し合うことがありますから、「自分はコミュ障です。」と断言しないでなんとか話そうと言う気持ちがあれば乗り切れるでしょう。
では、プログラマー以外はどうかと言うと、「コミュ力はないと困るからメンバーとやりとりできる程度は最低必要、優れていると上級職を目指しやすい」と私は思います。
特にお客さんとのやりとりが必要な部門は、相手の言っていることを理解し、こちら側でできることを提案する必要があります。
そこでのコミュニケーションがうまくいかなければ、仕事に繋がりませんから必要になってきます。
お客さんとの打ち合わせができる、チームメンバーのまとめ役として活躍するレベルを目指す人は、コミュ力が必須となってきます。
ここで勘違いされてしまう方がいるのですが、あくまで「技術力があった上で」の話です。
技術力をベースに
端的に申し上げると、全く現場の仕事をしたことないような人が急にリーダーとして活躍できるわけではありません!
自分たちのチームではどういったサービスを作れるのか?
細かい技術的な質問に対して回答できるか?
この点をクリアできる知識を持ち合わせた上で、コミュ力があると活躍できると言うことです!
現場の人たちはリーダーに対して、技術的なことを把握しておいて欲しい、現場の状況をしっかり理解しておいて欲しい、と考えている方が多いので、技術力がない人がリーダーをやっていくとチームメンバーの雰囲気が良くないことになります。
以前、27歳の女性がプロジェクトマネージャーをしている現場に参入しようとした時がありました。
その時採用担当が気にしていたのは「女性とお話しできる方じゃないと大変」ということで、とにかく女性との会話に慣れている人を探していると言っていました。
技術力は全くないが、進捗管理、判断力を買って採用しているようなのですが、実際のところはチームのコミュニケーションが上手くいっていないとのことで、悩みの種だと話していました。(その時、参入は遠慮しました。(笑))
このように、コミュ力はあるとベターですが基盤は技術力ですので、専門的な知識を蓄えつつメンバー、お客さんとの会話ができるようになるのが良いと思います。
コミュ力を磨くには・・・?
これは、そんなに難しいことは考えずにとにかく人と話すことです。
頭の良い人、論理的に考える人に多い傾向として、「考えてから話す」、「慎重に話す」と点に注意しています。
確かにそれは大切なことです。ですが、いつもいつも緊張感のある会話だけを心がけていると、次第に話すことがめんどくさく感じてしまい、会話を避けるようになってしまいます。
そうならないように数人で良いのでざっくばらんに話せる人、気楽に話せる人、家族と話すだけで十分コミュ力はついてきます。
「コミュ力」「コミュ障」と言う言葉に縛られず、まずは気楽に話せる人とリラックスした会話を持つことが大切だと思います。