“コミュ障”は誰でもなりうる

知り合いで「私、コミュ障じゃないですか?人と話すの緊張しますし。」という知り合いの20代の女性SEがいて、先日そのことについて話しました。

私は「えっ?ZZさんがコミュ障?こんなにしゃべれるのに?ナゼ?(笑)」と笑い話になりました。

そつなく話せるそのZZさんは自分ではコミュ障と言ってましたが、見た感じはコミュニケーション不得意そうな雰囲気はありません。

それでそのあとコミュ障について気になって調べてみると、個人の感覚で「コミュ障」と言ってもレベルに差があると感じました。

システムエンジニアはほんとに喋らない人が多いのでプロのコミュ障と言える程の知り合いもいます。

コミュ障が病気とは私は考えていませんが、レベル感で表すと、レベル1(割と普通に話せるじゃんって言われるくらい)〜レベル3(人との会話は避けたいくらい)で分けられるのかなと思います。

レベル感はあくまで管理人わたなべの意見ですので、あくまでご参考程度に!

あとで詳しく書いてますが、私自身はレベル3に足を突っ込んだ時期が就職したての頃ありました。

例えば、最初の一言を言うまでなんども色んなパターンを頭の中でシミュレーションしてぐるぐる回ってるうちに、相手から話し出されてホッとする。

そんな具合でした。今は克服できてるかな?と感じています。

私が感じてまとめてみたレベル感の解説と克服法をお話させていただきます。

下記のレベル感の解説はデスクワークの職場にいる人をイメージしています。

レベル1 人と話せなくはないぞ(と自分では思ってる)

システムエンジニアだと割と見かけるレベル感です。

話しかければ会話はできると、意思疎通も問題ない。

でも人が周りに何人かいたり、シーンとした雰囲気のところで話すのはなんか嫌だ。(←以前の管理人)

なんとか意思疎通はできるわけなので、仕事に支障はないです。

ただ「話し始めない」という印象という具合ですかね。

こういうレベルの方はとにかく多く話すことで、克服していけます。(経験談)

ただ話す経験値が足りないだけなので、色んな人と会話を多く重ねるだけで自然とリラックスして話せるようになります。

このレベルの人は、もともとは頭の中で会話のシミュレーションとかしているので発言は慎重ですし、人とぶつかることもあまりなくコミュニケーションとれると思います。

ただ、自分の中で「話す」というトータル時間が少し少ないだけだと思いますので、人との会話を多く持つことで早くて克服できると思います。

レベル2 会話は相手から話して欲しい(私から聴くことはないですスタンス)or 話し始めると自分の主張が止まらない

このレベルの人は今まで会ってきた中で数名いらっしゃいます。

レベル1との差として、相手との意見の交換、意思疎通がうまくいかないケースが出てきてしまう感じかと思います。

レベル1の人は意思疎通は図れますが、レベル2になってくるとそれが少し難しくなってきます。

レベル2くらいの方の場合、克服法はこういった意識作りからかと思います。

「相手の質問はしっかり聞き、Yes/Noを明確にして答える」

「相手との会話で、自分の意見は一つのみしっかり伝える。」

これは実際に去年同じ職場だったレベル2の人に対して、ほかのメンバーと話し合って「どうしたら克服できるか」と話し合った結果です。

レベル2に当てはまりそうな人は、相手に自分の意見が伝わりにくい傾向にあります。

質問に対してYesなら「はい、〇〇です。」Noなら「いいえ、〇〇です。」と話し始めるだけでだいぶ変わります。

話す相手が年上や上司の場合、なおさらはっきりした意見を求められるので、「どっちなのかわからない」って思われないように気をつける必要があります。

話が長くなりすぎると「何が言いたいのかわからない」となってしまうので、一つの意見だけを伝えるように意識すると良くなっていくのではないでしょうか。

そうすればレベル1に近づいていきますので、あとは「話す」という経験値を積むようにしていけば緊張せず人と話せるようになると思います。

レベル3 近くに人が来たら会話しなくて済むようにパソコンの画面をめちゃくちゃ真剣に見る(でも全神経が耳に集まってる)

今のわたしの職場に、このレベルの方が1名いらっしゃいます。

彼は、朝「おはようございます」と定時になったらそろっと「お疲れ様でした」だけ言う感じです。

わたしは就職したての頃レベル1くらいでしたが、正直なところ、当時の職場の雰囲気が嫌すぎたため、いろんなことを加味して「仕事中は誰とも話したくない」とすごくナイーブになっている時期がありました。

朝も静かに出勤して、すぐ”忙しい雰囲気”を出します。

大変そうだなぁって思ってもらいたかったです。

それで相談とかは他の人にしようかな、と感じてもらって私と話さないでくれと思ってました。

もし話されたとしても、忙しいオーラを止めることなく出し続け、「僕は早く自分の仕事に戻らねばならんのです」と言わんばかりに早口に質問に答えていました。

何も出ないのに時計見て1時間に1回はトイレに行って見たり、買いもしないのに売店をフラフラしてみたり。

でも定時が迫ってくると、ラストスパートをかけてんなぁと悟られるセカセカ感ATフイールド全開でやり遂げ、定時を15分すぎたら帰る、ってしてました。

どうして定時に帰らないのか?それは「わたなべ、帰んの早いだろ」って思われたくなかったからです。

定時を15分くらい超えてたらそう思われないはず、と私は思ってました。

・・・と、あの頃を思い出すと色々書いてしまいましたが、一時期マジでレベル3だったと思います。

とにかく早く帰ってプレステ3でFPSをオンラインでやりまくって、その日のストレスをクリアにしていました。

そんな日々がしばらく続いてましたが、その部署が私を塞ぎこませていたのか、異動して間も無くレベル2くらいになりました。

そして落ち着いて話すことができるになって、レベル1になり、いまに至ったと思います。

私の経験上、レベル3って自分だけのせいじゃありません。

もちろん自分の努力も必要だと思いますが、周りの人間、家庭環境が大きく影響すると思います。

自分の努力じゃどうにもならないような環境の中、一人でもがいてるような気持ちになると、もぅ人と話したくなくなります。

自分が嫌で、周りも嫌でとにかく人から避けたくなります。

そうなった時どうすれば良いか、誰か一人で良いので話せる人がいると良いサイクルが回り始めます。

その人を誰にするかというと、単純なのは家族です。母親でも父親でも兄弟でも。

レベル3だと外の人とリラックスして話すのは不可能なので、家庭にしか頼れるところはありません。

家族のうち、誰かと話す(一人暮らしなら電話でも)とホッとすることができると思います。

モヤモヤした雲が一つ減っていく感覚です。

何も問題は解決しなくも、頭の重さが1トンだったのが半分になるような、例えが悪いですがそんな感じです。

まずはそのようにして重たい雲を減らしながら、可能なら仕事を異動したりすると気持ちが変わってきます。

辞めるとさらに悪循環に入ってしまうので、退職はなんとか踏みとどまれると良いと思います。

仕事環境もありますが、やはり誰か話せる人が一人いるだけで気持ちも気分も変わるので、仕事環境を少しマシに感じることができるようになると思います。

ちょっと暗い話になってしまいましたが、もし「自分もそうかも」と思う人がいたら参考になるかと思いますので、ぜひ頑張りすぎないよう努力してみましょう。

どのレベルも経験したことない人には伝わらない内容かもしれませんが、そういう気持ちの人もいるんだと思ってもらえたと思います。