そもそも”やりがい”って

“やりがい”ってなんでしょうか?

この言葉は非常に曖昧で不安定な側面があります。

本人が夢中になって”面白い”と思うような時、時間を忘れて没頭してしまう仕事、何か達成できそうでワクワクする気持ち、それらが”やりがい”なんじゃないかって私は考えています。

しかし、意外にもそのように使われるような場面は少なく、上司から「やりがいあるだろ?」みたいに使われることがあります。

その時の”やりがい”って気持ちの良いものではなかったりします。

“やりがい”の搾取

私は去年システムエンジニアに転職しましたが、その前は大学の事務員をしておりました。

以前は「やりがい」という言葉に疑問を持っていました。

大変な仕事、長い時間かかる仕事、あれこれ細かく注文をつけられる仕事、それらの仕事に直面した時、上司にこう言われてきました。

「やりがいあるだろ?」

って。

そういう時、私は決まって、

「何を言ってるの?”やりがい”って言葉を使って長時間労働させたいだけでしょ」

って思ってました。

やっていて楽しい作業ではないし、単純な入力作業を延々と何時間もやることを”やりがい”と呼ぶなんで、どうかしてるって思ってました。

それで時が経ち、逃げ恥のドラマを見て「好きの搾取」って聞いて、ハッとしました。

そうか、今までのはやりがいの搾取だったのか、って。

SEになってからは、本当の意味でのやりがいを感じることができています。

みなさんは自分の仕事に”本当のやりがい”を感じていますか。

前置きが暗くなってしまいましたが、今回はシステムエンジニアのやりがい、魅力にについて書いてみたいと思います。

システムエンジニアのやりがい

この記事を書こうと思ったきっかけになった記事がありました。

借金10億円の老舗旅館がITを取り入れ、経営情報を見える化し、全ての社員がその情報を見れるようにしたことで社員の意識が変わり、社員の主体性が上がり3年で黒字転換になったという話です。

借金10億円、倒産まであと半年――創業100年の老舗旅館「陣屋」をたった3年でV字回復させた方法(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000019-zdn_ep-sci&p=1)

フロント係に応募してきた人が元SEという経歴で、その人にシステム開発を依頼して旅館の予約システムなどを作り上げたようです。

このような記事を読むと、「(自分にはまだこのような貢献はできないけど)システムエンジニアに転職して良かった。」と思います。

ITを活かして何かに貢献できるのことがSEにとって”やりがい”なんじゃないかって感じます。。

以前働いていた大学もそうでしたが、IT、ITと世間が騒いでかれこれ10年くらい経つ気がするのに、まだ全然ITを取り入れられていない企業がたくさんあります。

ITを使うことで、どんなことができるようになって、社員の働く姿勢がどのように変わっていくのかまだ知らないため、「ITはお金がかかる」というイメージだけがいまだに先行してしまいます。

まだITを活かしきれていない企業などにITを導入して、利用者により良いサービスを提供することができるようになれば、エンジニアとして本望なんじゃないかと思います。

まだ自分はネットワーク関連の知識が多少ついてきた程度のエンジニアですが、もっともっと色んなことを勉強しなきゃいけないと日々感じます。

今まで大変だった作業が楽になったり、時間や手間がかかる仕事が短時間でできるようにもなるので、それを叶えられるようになることはやりがいに繋がるんじゃないかなと感じます。

“やりがいの搾取”は今だに大きい企業や古い企業でありがちなので、惑わされないようにご注意ください!