AWS上でMicrosoft製品の利用制限!Azure案件が増えるか

私事になりますが、2024年11月からAWS上で動かしているVDI(Virtual Desktop Infrastructure)の運用・保守案件に入っています。(2025年9月時点)

その案件ですが、入場して数か月経って、2025年の7月からAzure環境に切り替わるという話になりました。

え?AWSやめるの?という衝撃が走りましたが、実は切り替えざるを得ない話があったようです・・・

AWS上でMicorosft製品を使うことが微妙になる

プロジェクト入ったばっかりなのに、Azureに変わる?でも運用内容は変わらない、というのです。

なんでなの?と思ってマネージャーに聞いてみたら、「ざっくりいうと、AWS上でOffice製品を使うときに費用がめちゃくちゃ上がるってことになったから。」とのことなんです。

AWSのよくある質問に詳しく書いてありました。

独自の SPLA を使用することはできますか?
AWS では多くのお客様およびパートナーが、ライセンスに関して独自の SPLA を利用しています。AWS のお客様は、ソフトウェアサービスをサードパーティーに提供するシナリオにおいて独自の SPLA を使用できます。Microsoft との SPLA があるお客様には、Services Provider Use Rights (SPUR) が適用されます。SPUR では、インフラストラクチャを AWS にアウトソースする具体的な方法が説明されています。ユーザーがライセンスを取得した製品は、マルチテナント AWS にデプロイしたり、お客様の SPLA の下でライセンス供与したりできます。EC2 専用インフラストラクチャにデプロイするのでない限り、コアまたはプロセッサでライセンスされた製品 (Windows Server, SQL Server) は、AWS ライセンスに含まれるインスタンスにライセンス付与されます。Microsoft の 2022 年 10 月のライセンス変更により、サービスプロバイダーは 2025 年 9 月 30 日までしか AWS 上で独自の SPLA を使用することができません。それ以降は、これらのお客様は、最新化するか、AWS ライセンス付き製品に移行する必要があります。

引用:https://aws.amazon.com/jp/windows/faq/#spla

ん~よくわからない☆

色々調べた感じをまとめると、

まず、SPLAは、「Microsoft Services Provider License Agreement(マイクロソフト サービス プロバイダー ライセンス契約)」の略。

そんで、それはサービスプロバイダーがマイクロソフト製品を利用したサービスを第三者の顧客に提供するためのライセンスプログラムのようです。

私がいるプロジェクトでは、VDI環境でOffice製品を使っていましたが、その他のサービスはたぶん使ってなくてWordやらExcelやらしかないので、今と同じサービスを利用するとなるとライセンス料金が跳ね上がるってことではないかと推測してます。

結果、AWSでの継続利用を止めることになり、急遽Azure環境に移行することになりました。

他のライセンスを使用しない業務を検討できたかもしれませんが、それでも時間がなかったり方針検討に手間暇かかるから「今と同じ使い方でそのままAzureに移行する」ってことになったと思われます。

おそらく同じ理由でAWSからAzureに移行するケースが今年は多いんじゃないでしょうか。

VDI系の案件は今後Azureが主流になるんだろうなぁ~と感じた出来事でした。