先日ネットニュースで、QRコード決済の標準化プロジェクトの初会合が行われたというニュースがありました。
私の中では意外でしたが、今までのQRコードには事業者コードや、どんな情報を入れるという技術仕様が統一化されていなかったということです。
世界でのキャッシュレスの波は広がり続けており、2015年では各国でキャッシュレス決済の比率はこのようになっております。
出典:経済産業省ウェブサイト (http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf)
日本は他の国と比べ、明らかに割合は低い状況でしたが、QRコード決済の標準化によって日本のキャッシュレス化は進むのでしょうか?
なぜ日本はキャッシュレス化が進まない?
日本でのキャッシュレス支払い額と消費支出に占める割合はこのようになっているようです。
出典:経済産業省ウェブサイト (http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf)
増えてはいますが、本当に緩やかですね。
経済産業省のまとめとしては、キャッシュレス支払いが普及しにくい理由は下記のような理由があるのではないかとの見解です。
- 盗難が少ないこと、現金を落としても返ってくる
- 綺麗な紙幣が多く流通し、偽札の流通が少ないこと
- 店舗での金銭処理が速く正確なため、店舗での現金取り扱いが煩雑ではない
- ATMが普及していて現金の入手が容易
逆に言うと、他の国では「現金を日々扱うことにリスクがある」ため、キャッシュレス化が進んだとも考えられそうですね。
日本が現金を大切に使う基盤を整えてきたことが、キャッシュレス化を速めていないようですね。
これまでの流れからして、QRコード決済の標準化が決まったとしても急激にキャッシュレス化が進むとは考えられない状況ですね。
ちなみに政府としては、2027年6月までに4割を目指しているようです。
みなさんは現金派?キャッシュレス派?
街でPASMO、Suica、スマホで支払う人が増えたなぁという印象はありますが、みなさんはどちら派ですか?
私は断然現金派です。
23歳くらいの時ですが、「ユダヤ人大富豪の教え」という本を読みました。
その本では、その大富豪の人があえて現金を使っていると書いてありました。
物理的に手元にお金がある時、お金を支払う時、”お金”というもののありがたみを感じるからです。
この考えに賛成する人、しない人は当然いると思いますが、私は賛成しています。
キャッシュレス化はポイントが貯まりやすかったり、紛失リスクが少ないというメリットはありますが、物理的なお金を使って支払うことは大事に使うという気持ちになれます。(私は)
キャッシュレスだとその感覚が無く、”払った”という感覚がありません。
この感覚が無いとお金を使った感覚もなく、何でもいくらでも買えるという感覚に陥ります。
終いには引き落としの明細を見ると「えっ?こんなに使ったっけ?」って感じませんか?
その感じに陥らないように現金を使うようにしています。
ですが、プールや温泉など現金や財布を持ち歩くのが面倒な場面もありますので、キャッシュレスは便利なことも多いですよね。
QRコード決済はスマホを使った方法になるでしょうから、街づかいがメインになるのではないでしょうか。
そういえばQRコードって安全なの?
QRコードといえば、少し前に偽装QRコードが注目されました。
スマホでQRコードを作成して機械に読み込ませる方法(CPM方式)と、QRコードをスマホで読み取る方法(MPM方式)がありますが、QRコードを読み取る方法の場合、偽装QRコードが使われるリスクもあります。
偽装QRコードについてはこちらの記事をご覧ください。
偽装QRコードからスマホを守るには?スマホのセキュリティ強化法
便利な決済方法でもそういったリスクがあれば利用割合は上がらないでしょうから、安全な利用のための標準化が進めば良いなと思います。