システムエンジニアが恋人という人が多いみたいでして、多くの方がこちらのブログに訪問してくれています。
どんな事を悩まれてネット検索しているのか調べてみると、「恋人がシステムエンジニアで、毎日帰りが遅くLINEも返事がない。土日出勤もしていてしばらく会っていない。」という悩みがほとんどのようですね。
トラブル対応や、納期が迫った時に残業して仕事をするというのはどの業界でもあることだと思います。
悩みどころになっているのは、忙しい日々に終わりが見えず関係が続けられるのか(続けるべきなのか)不安ということだとお見受けしました。
私は大学病院の事務職員から去年システムエンジニアに転職しました。
私は4年前に結婚して子供も一人います。
転職活動していた時、みなさんと同じような不安(システムエンジニアって超忙しそう)があり、システムエンジニアに転職して良いものか悩みまくりました。
結果的には、SEに転職してからほとんど残業しないような日々になって一安心しています。
むしろ前職だった時の方がよっぽど残業させられていました。しかもサービスで。
この記事では、前職で何故サービス残業が多かったのか、どうして今システムエンジニアとして残業はあまりないのか分析しつつ、恋人と良好な関係を続ける方法(結婚も視野に入れた真面目な視点から)を書いていきたいと思います。
先が見えない残業の日々
定時外の仕事がどれだけあるのかって、仕事をしてみないとわからないのが正直なところですがそれでも限度があります。
私は前職の話を少しさせていただくと、定時は9:00-17:30でした。
しかし、朝は最初に掃除をするようにと言われ8:30出社、その後8:00の引き継ぎを任され、7:30出社が当たり前となり、9:00までの分の仕事は勤務時間に含まれず嫌な思いをしました。
私がいた大学は専門学校、付属病院が複数あり、グループ全体で6,000人ほど職員がいたと言われています。
組織も大きく、ボスも普段は同じ部屋にいないとかで関係性を深められず、どうしても杓子定規な対応、しかも勤務時間はなぁなぁにされていました。
残業を申請しても時間を削られて申請されていて、直属の上司が、さらに上の上司からの評価が悪くならないよう調整していました。
その大学は100年以上前からあり、事務の組織ですら何百人といました。
組織が大きいことによって、一人一人の仕事ぶりの評価も適当で、デキるデキナイで評価の良し悪しはなく、男性は女性より働くべきだ的な風潮でした。
上司は無限にタダで残業しますし休みも返上していたので、その上司と同じような生活になりたくない一心で転職しました。
システムエンジニアに転職してから
システムエンジニアになっても、それまでと同じようにある会社に出社してその会社で普段働く、と想像していました。
しかし、システムエンジニアは下記のように2つの働き方があることを、転職してから知りました。いずれも正社員です。
- 勤めている会社に普段出社して開発、構築などの仕事をする
- 勤めている会社ではなく、別の会社へ出向して働く
私は後者の働き方となり、別の会社に出向して仕事をするようになりました。
この働き方が、この記事のポイントになります。
IT業界以外ではあまり馴染みのない働き方かと思いますが、IT業界はこの働き方が非常に活発です。
これはSES事業と言われ、自分が所属する会社で働くのではなく、別の会社からの依頼でその会社へ出向し、普段仕事をする働き方となります。
わかりやすく図で説明するとこんな感じです。
この働き方のメリットはいくつかあります。私が常に感じているのは下記の2つです。
1.会社間で仕事内容、勤務時間の契約をするため、契約外のことを強いることができない
2.プチ転職のように色んな会社で働くことができ、様々な経験が積める
挙げた1つ目のメリットが、実は今回悩みが多い「恋人がシステムエンジニアで、毎日帰りが遅くLINEも返事がない。土日出勤もしていてしばらく会っていない。」という事態を解決できると私は感じています。
この働き方によって、自分の所属する会社で正社員のまま他の会社へ派遣っぽく働くことで、勤務時間や仕事内容をある程度絞ることができます。
つまり、過多な残業や関係のない仕事を強いられることがないのです。
もちろん残業がないとは言えませんが、あまりに残業が多ければ自分の所属する会社の営業が、「ちょっと残業が多すぎじゃないですか?本人がだいぶ辛そうですが。」と出向先の会社と話し合いができ、交渉してそれでも状況が改善されなければ途中退場を申し入れることもできます。
そして、また別の出向先の会社を探せばいいわけです。
出向先が大企業!そこの社員の働き方を垣間見る
また私ごとになって恐縮ですが、2018年8月現在、私は非常に大きな会社へ出向して日々働いています。
そこには、私と同じように出向で働く人もいれば、その会社の社員の人もいます。
出向の人たちは勤務時間をしっかり管理し、残業が多くならないよう調整していますが、社員の方々はめちゃめちゃです。
朝も早いし、夜も何時までやっているかわかりません。汗
残業代はある程度ついてるそうですが、30代で白髪たくさんって人もいて辛そうです。
上司からは、早く帰れば「お前、暇なのか、もっと仕事とってこい!」と言われ、残業していると「残業代が多いな、もっと効率よくやるように。」と言われるようです。
私の前職そっくりで、ゾッとしました。
大きく古い企業はそういった考え方の上司が多いからなのか、古い体質が残っているのか、定時内でみんなできっちり仕事をやろう!という雰囲気がありません。
会社的には残業(申請される分)は減らしたい、でも前年度より営業利益はあげたい、そんな机上の計算にしか目がいってません。
組織が大きすぎると、上司やさらに上のお偉いさんと現場サイドの気持ちが全然一致していなく、うまくいってないように感じられます。
終わりなき残業に追われる恋人と関係を良くしていくためには
私の予想では、終わりなき残業に追われている方は、おそらく中規模から大規模のIT企業で正社員として働いている人ではないかと思います。
その場合、ここまでつらつら書いてきたように、組織的な体質によって残業が減っていくことは望めないと思います。(よほど革命好きな上司が現れない限り)
ですので、システムエンジニアとして頑張っている人(今後もスキルアップしたいと考えている人)なら、SES事業をしているIT企業へ転職してしまうことをお勧めします。
そうすれば、勤務時間はある程度コントロールできますし、毎日終電なんてことはあり得ません。
さらに、色んな会社で働くことができるのでエンジニアとしての経験も積めます。
大きい会社で働いていると、なかなか退職も言い出しにくいですし、てゆーか転職活動している暇ないし、、、という気持ちはお察しします。
ですが!!人生は仕事だけではありません、自分の望むように生きるべきです。
恋人としてはその泥沼から出てきて欲しい一心なのです。
勤務状況の改善が見込めないなら、なんとか協力して、一旦退職することを決意(相手なら、退職を勧める)すべきです。
会社の体質的に問題ありそうな企業は、この先も良くなっていくことが望めないことが想像できるはずです。
私の結論としては、
SEとして働いているのなら転職を検討すること
SEの恋人なら転職を勧め、サポートすること
です。
将来を考えるお相手なら、なんとか現状を打開して、そのステップを一緒に進んでいけるはずです。
お相手と良い関係が続けられることを願っております。
記事の途中で紹介したSES事業の詳細についてはこちらをどうぞ。
システムエンジニアリングサービス(SES事業)とは?メリット、デメリット
また、私の転職経験の話が少し役に立つと思いますので、こちらも時間があればお読みください。